【青年委員会】12 月26 日株式会社SUBARU 矢島工場・スバルブルーム株式会社視察報告

立憲民主党群馬県総支部連合会青年委員会では、12 月26 日に、群馬県太田市にある株式会社SUBARU矢島工場とスバルブルーム株式会社の現場視察に行ってきました。



今回の視察の目的は、株式会社SUBARU の作業設備・労働状況・地域との関わり方について、現場の状況を聞くこと、そして、株式会社SUBARU における障害者雇用の特例子会社(※)であるスバルブルーム株式会社の状況や意見交換を行うことでした。

1.株式会社SUBARU 矢島工場

矢島工場では、自動車の製造を実施しています。約5,000 人の方が勤務しています。自動車の生産工程は、自動化・省力化を進め、1 分に3 台、生産しているそうです。

自動化・省力化を進めることで、危険な作業や力を必要とする作業を極力減らしているため、工場内には女性の方が作業する姿も見受けられました。株式会社SUBARU では、今後、さらに自動化・省力化を進め、女性なども作業できる工程を拡大していくそうです。

今回の視察では、工場内での作業をしている様子も見学させていただきました。


(株式会社SUBARU の概要について説明を受けている様子)

矢島工場では、品質や作業改善のために、毎日の報告会だけでなく、1 週間に一度全体でミーティングを行い、問題がないかの意見交換を行っているそうです。さらに、定点カメラで作業状況の記録を行い、動作の振り返りが出来るようにしているとのことです。品質や安全管理に対する意識の高さがうかがえました。

また、外国籍の方が地域に多く住んでいるという太田市周辺の地域状況も踏まえ、矢島工場では作業の説明書等において、複数言語に対応しているところもあるそうです。

地域貢献事業では、毎年工場感謝祭や地域交流会等のイベントを開催し、地域に開放し、地域と接する機会を増やしているとのことでした。

2.スバルブルーム株式会社

スバルブルーム株式会社は、障害者雇用を促進するための株式会社SUBARU の特例子会社です。障害者雇用を促進することで、多様な人材の受け入れと企業としての社会的責任を果たすことを方針として、2014 年に設立されました。2023 年時点で、障害者作業員の方が、80 名勤務されているとのことです。


(スバルブルーム株式会社の事業概要について説明を受けている様子)

事業内容は、矢島工場等の工場やSUBARU 社員寮の清掃です。この会社の特徴は、障害者作業員4名~5 名につき指導員1 名という体制をとることで、作業員に対するサポート体制が充実しているところにあるそうです。

特例子会社は、近年増加傾向にありますが、他の企業と比較するとスバルブルーム株式会社では指導員1 名あたりの作業員の対応人数を少なくし、指導員による作業員への手厚いサポートを行いやすいようにしているそうです。

今回、実際の清掃現場も見させていただき、非常に丁寧に作業をされていました。作業を行うにあたり、障害者の方に作業手順を理解してもらいやすいように、作業マニュアルを文字で作成するだけでなく、動画にして目で見て理解できるようにしているそうです。


(作業の状況を見学している様子)

また、障害者雇用を行う上で、指導員の方が作業員の状態に気を配るだけでなく、各地域の障害者就業・生活支援センターと細目に連携を取り、作業員の方の問題がないかサポートを充実するようにしているとのことでした。

立憲民主党群馬県総支部連合会青年委員会では、今後も現場視察や様々な活動を行い、報告させていただきます。

※特例子会社:障害者の雇用の促進及び安定を図るため、事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立し、一定の要件を満たす場合には、特例としてその子会社に雇用されている労働者を親会社に雇用されているものとみなして、障害者実雇用率を算定できる国の制度。